あなたの信用度が試される:クレジットカード発行案件
陸マイラー活動に「クレジット発行案件」は必須。
ちょうど今、『ANAパパ×ちょびリッチコラボ』にのかかって発行した「MUFG CARD」が届きました!
ポイントが承認されるのが、楽しみです!
今回で9900マイル相当。修行費用に換算すると、15840円*1相当!
クレジットカード発行案件に危険性はない?
さて、実はクレジットカード発行案件と言うのは、本格的に陸マイラー活動を始めるまでは敬遠していました。
理由は2つあります。
クレカの勧誘ガールをしていた時代に聞いたことへの懸念と、自分の将来についての2つです。
実際に、クレカ発行はきちんと金銭管理出来ている方なら問題もなく、クレカ自体に危険性はないと言えると思います。
と言うのも、クレオタと言う存在がいて、常軌を逸した大量のカードを発行していたとしても、たくさん持っているだけでブラックにみられたり、破産してしまったりなんて言うことはないからです。
しかし、全険じゃない、問題ない、と早計する前に以下について、少し知っていてもらえればと思います。
あなたの個人情報が欲しいんです。主に経済面。
まず、クレカには実際にクレジット(信用)で、お金を立替払いしてくれるカード発行会社、と、クレカで顧客を捕まえて独自のサービスを提供する会社とがくっついていることが多いです。
(クレジット発行会社オンリーで発行している場合もあります。)
例えばANAカードでは、ANAとカード発行会社が提携しています。
ANAは顧客を囲い込みたいと思っていて、カード発行会社は自分のところのカードで支払ってもらって手数料で稼ぎたい、と思っています。
ANA側は出来るだけ多くの人に入ってもらいたい。出来れば、お金持ってて、良い顧客になってくれる人。(クレカの審査の可否で判断する。)
カード発行会社は、確実に支払ってくれる人物で、かつ、たくさん使ってくれたら嬉しいと思っている。
クレカ審査を通過することで、ANAは「あ、こいつは安定した収入があって、ええお客さんになってくれるはず」と、しめしめ(?)と思っているわけです。
私が勧誘していたカードの、このANAにあたる部分の会社の人がはっきり言っていました。(ANAじゃないですよ、高額商品を扱う会社でした)
「カードを発行させることで、200万円の支払い能力があるってことが分かる。営業をかけて商品を買わせるためのリストが出来上がる。支払いはそのカードを切らせれば良い」と。
相手は、あなたの経済力を測っているわけです。
これを不快と思うかどうかは個人によりますが、向こうは営業をかける(=散財を仕掛ける)つもりになっている、と言うのは念頭に置いて置く必要があると思います。
実際にANAも、経済力があり、かつ、ANAに傾倒している上級会員を囲いこむために様々なサービスを提供し、自社で散財させようとしてSFCカードを発行しているわけです。
ですので、最大限のサービスを享受し、出費は最低限に抑えると言うのが、シビアで渋い陸マイラーと言うことになるでしょうか。
借金はしたくないけど、これから組むかもローン
私め、賃貸住まいなので持ち不動産がありません。住宅ローンを組むような時代が到来するのかも五里霧中ですが、クレカ発行時にはまだ見ぬ住宅ローンのことが頭をかすめます。
住宅ローンを組んだりする時にも、クレヒス*2が参照されます。
クレヒスに傷(延滞等)があると、クレジット(信用)が著しく損なわれます。そして一度ついた傷は金額の大小に関わらず、「延滞有り」で個人信用情報に5年間残ります。
延滞は気をつけるとして、不自然に多くのカードを発行することによって、将来の住宅ローンの審査に影響したりしたら、どうしよう…と不安があったのです。
ちなみに住宅ローンの審査ですが、枚数は関係ないとされているようです。
ただ、クレカのキャッシング枠はたとえ使ってなかったとしても、目一杯借りているものとして計算されて、ローンの審査に影響するということです。
知り合いは、住宅ローンに際してクレカが足枷となって、数枚ゴールドカードを解約したと言っていました。
住宅ローン審査へのクレカの影響について詳しく知りたい方は、こちらのブログ様をご参照ください。
しかし、融資も最終的には人間が判断するもの。
あなたが審査官ならどうですか?
審査で融資可か不可か微妙な状態である場合に、説明が付きづらい複数枚のクレカや一般的でないお金の流れがあったら…。
また、多く持ちすぎると、ついうっかりミスが生じやすくなります。そんなつもりがなくても、うっかり延滞が生じる可能性もあるかもしれません。
即刻審査落ちになるほどのダメージではなくても、合否が微妙な場合、審査落ちの背中を押す可能性は大いにありうるんじゃないでしょうか。
その時が住宅ローンを組みたい時だったら…。
これらのリスクを踏まえて、かつ、慎重にクレカ案件はこなして行きたいものです。
私のクレカ審査落ち経験
ネット上で恥を晒すのもなんですが、参考になればと思い、愚かで怖いもの知らずだった自分の審査落ちを紹介します。
私め、学生をかなり長いことやっていました。(社会に出たくなかった…)
いい歳して常勤職に付いてもいない時点で、クレカの会社からみたら胡散臭さ満点です。
大学院時代の格言があります。
「クレジットカードは親の七光りのあるうち(学部時代)に作っておけ。修士はギリギリ。博士は確実、アウト」と。
(あ、博士課程在籍者の方を誹謗しているわけでないですよ。クレカ的支払い能力の安定性を一方的に見て、ということです。実際に院生でクレカ審査落ちの話はよくありました。)
加えて、根っからのズボラっぷりで、どのカードをどの銀行口座で使っているかを把握もしておらず、結局、注意の向いていないサブバンクだと引き落とし出来ず、カード会社から電話がかかって来たりもしました。
再引き落とし日が設定されていたので、「あっうっかりしてた。…ま、再引き落とし日あるからいいか」くらいの超絶に甘い認識。本当恥ずかしい。
あの頃の自分を殴ってやりたい。
再引き落とし日で支払っていたら、大丈夫だろうと思っておられる方、ダメ、とのことです。
基本的な事に話を戻しますと、引き落とし日や支払い日というのは、クレジットカード会社とお客さまの信頼関係の上で「合意」をして「契約」をした日です。それが理由が何であるにせよ、一日でも遅れると言うのは、あってはならないわけです、再引き落としというのはあくまで特例扱いの支払い方法であって正常支払いではありません。
そして、結果、大学院在籍中(20代後半)にあるカードを発行しようとしたら、まさかの「審査落ち」。
社会の不景気も何のその、周りが就職氷河期でも関係ない。あったかいところでぬくぬく過ごしていた自分が、全否定されたかのような衝撃を受けました。
未だに落ちたカードはトラウマになっていて、発行しようと言う気になりませぬ。
陸マイラーをされている方は、本当に情報収集に熱心で細かな仕組みまで知っている方が多いので、きっとこんな危険なことはされないと思いますが、私のようなことはしないでください。
(今はきっちりクレカ管理してます。ゴールドも通過しているし、インビも来るので、ホワイトだと信じています。)
発行時のあなたのデータベース:個人信用情報機関に載っている情報
以上のリスクを充分に自衛しつつ、さぁ発行と言うときに参照されるのが、CICなどの個人信用情報機関に記録されている情報です。
これは自分自身のものを申請して、有料で見ることができます。
申請の仕方は、こちら
個人信用情報は以下の各機関のサイトから申請してください。すぐにスマホでもPCでも見れます。
実際に請求したら、以下のような情報シートが閲覧できます。(画像はCICタイプ)
クレジットカード、また分割払い(携帯の割賦払い、車、家電など)もワンシートずつ用意されて、以下の項目が記載されています。
この中で一番重要なのが、※1と※2の部分です。
通信簿より怖い、入金状況の歴史
番号が前後しますが、まず※2からみていきたいと思います。
- $…通常入金(優等生)
- P…一部入金
- R…契約者以外からの入金(親が、とか??)
- A…未入金
- B…契約者以外の事由で未入金
- C…原因不明の未入金
- −…請求なし、よって、入金なし
24個分の欄があるので、直近2年間の入金状況が一目瞭然。
基本的に、-と$以外は付いていたら、クレカもローンも審査担当者が「ん?」と立ち止まることは必至です。
もし、未入金をやらかしてしまっても、その後せっせと入金し続ければ、新陳代謝で身を浄めることが出来ます。
ちなみにここが「ー(請求なし)」のまま、ずっと停滞している死蔵カードが多いと、「これは発行しても使ってくれないな」と言う意味で審査落ちするので、クレヒスを磨くという時には100円でもいいので、毎月決済し続けるのがベストです。
逆をいえば、たとえ1円だろうと100万の未入金だろうと、未入金(A)があれば、額の大小ではなく、傷がつきます。
(こういうことを学校できちんと教えるべきですよね…お金が本当に大事で、それを期日にまで返さないことが、いかに信用を失う行為なのか。)
ブラックリストに載っちゃうよ
A(未入金)が61日以上、あるいは3ヶ月以上続くと、長期の支払い遅れとして、※1の返済状況に「異動」と記され、この記載は5年間残ります。
これがいわゆるブラックリストと言われる部分です。
これが付いたら、クレカの利用(全てのカードです!)、言わずもがな新規のカード発行、ローンを組むなど、一切出来ない致命的な傷です。
漆黒のブラックさん
人生イロイロ、何があるか分からないですが、不幸にも支払いが出来なくなってしまい、裁判所で手続きをするかもしれません。頑張って身を清めて、ブラック表示である「異動」が消えてから5年でこの黒歴史は消えることになります。
しかし、実は破産手続きを開始する際に、「官報」で『住所・名前』がはっきり、きっぱりと公開されます。
カード会社によっては、この「官報」の情報もデータベース化していて、たとえブラックを抜け出しても、その後も一切審査を通さない、と言うところもあるようです。
永遠のブラックです。
しかもこの情報、誰でも見れる所に公開されるんですから、怖すぎですよね。
あの時は助かっていたんだけど、奨学金
奨学金も教育ローンと同じ金融商品だと言うことで、2010年ごろから「延滞」した場合、全銀協に「異動」(金融事故、つまりブラック入り)として登録されます。
全銀協とカード発行会社が見るCICとJICCと別の団体だから大丈夫、と言うことになりません。
「異動」の情報は、全てを駆け巡ります。取り立ても超厳しいです。お気を付けを。
あ、私か。
実際に何枚発行できるのか、クレカ
私め、「独身・独居・転居ばっかりしている賃貸・転職ばっかりのアラサー」と言うカード会社から見たら、非常にイタイ属性です。
こんな人がいっぱいカード発行してたら、自分でも思いますよ。「この人、カード目一杯使うだけ使って、飛ぶんじゃね?」って。
カード落ちの経験もあるだけに慎重にならざるを得ません。ですので、大原則と言われる「1ヶ月1枚」のペースを厳格に守っています。
そして、カード会社が「こいつ入会キャンペーンだけ狙いでしょ」と思って切られないように、死蔵カードと言えど少額決済は行なっています。
修行費用稼ぎを始めてからのカードの発行状況
- 3月:セゾンゴールド・アメリカンエクスプレスカード
- 4月:ソラチカカード
- 5月:MUFGゴールド・アメリカンエクスプレスカード
もともと所有しているカードが4枚だったので、現在は計7枚ですね。
イタイ属性でも、傷のない支払いを続けていれば、月1枚は発行可能のようです。
しかし、そろそろ限界かもしれません。
なぜなら、MUFGの審査がかなり長かったからです。審査に時間がかかると言うことは、何かしら懸念事項があったと言うこと?
何だか怖いので、6月にプライオリティ・パスのために楽天カードを 発行したら、しばらくは発行を休止してみようと思っています。
考えられる原因は、ショッピング利用限度額の総額が収入に比べて大きくなりすぎていることです。なんせ低所得ですから!
他の方は何枚発行している?ペースは?
JCBの『クレジットカードに関する総合調査2016』によると一人当たり平均3.2枚だそうです。陸マイラーは絶対、外れ値いってますね。
大原則として「1ヶ月1枚」と言われていますが、その根拠はそれほど述べられていません。実際には1ヶ月で4枚発行して大丈夫な方もいます。
個人要素×発行会社の基準で、無数の変数がありますので、一概に言えませんが、実際のところ、どうなんでしょう?
ネット上で多重申し込みでクレカ落ちした方の情報を拾ってみました。
(参考にさせていただいたブログの方々ありがとうございました。)
もはや武勇伝級の申込スピード
- 2日間で6枚申し込み→4枚通過、2枚落ち
- 3日間で14枚申し込み→8枚通過、6枚落ち
- 2週間で4枚通過、5枚目落ち
限界に挑戦したが、あと一枚が響いてしまったパターン
- 1ヶ月で4枚通過、5枚目落ち
- 3ヶ月で6枚通過、7枚目落ち
危ない橋を渡りきった方々
- 1ヶ月で3枚(お二人)
枚数だけじゃない落ち方
- 同発行会社のカードを1ヶ月で2枚申し込み→1枚通過、1枚落ち
- 個人事業主になってすぐに申し込み→1枚目でout
以上を参照すると、1ヶ月3枚〜4枚が分岐点、3ヶ月なら6枚まで(平均1ヶ月2枚)と言うのが見えて来ます。
しかし、これも個人要素×発行会社の基準が大きく影響しますので、絶対とは言えません。
職業を変えたばかりとか、同一会社で連続申し込みとか、枚数以上に落ちやすい要因があるようです。
それに、ブログで審査落ちを公開されている方は勇気を持って公開してくださっている訳ですが、きっともっと公開しづらい形で落ちている方もいると思うのです。
1ヶ月1枚だとして落ちてしまって、人には言いづらいとか。そうすると、公開されている情報は、まだたくさん通った事案に偏っていると言うことになります。
こうなってくるとやはり安全な原則として「1ヶ月1枚」に落ち着くのかもしれませんね。
審査落ちって、そんなに不利?
ブラックの5年の情報とは違って、6ヶ月もすれば消えてしまう情報ですし、実際に支払わなかった訳でもないので、審査落ちすることはそんなに傷なのでしょうか?
実際にクレカの審査部門におられた方の記載があるので、引用させていただきます。
どのクレジットカード会社も、他社がカードの審査を落としたということは何かネガティブ情報を社内でもってたのかも知れない、うちも申込を通すのはやめておこうという心理になる
だそうです。
申し込みブラックにならないために、落ちたら6ヶ月は大人しくしておきましょう。
本日のまとめ
- クレカ発行について一度は哲学的思考を巡らせておくこと(うっかり散財しないぞー、ダマされないぞー)
- 人によっては、人生の節目でこけないように重々注意しておくこと(住宅ろーーーん)
- 発行したら、絶対に未入金状態を作らないこと
- 1ヶ月2枚くらいは行けそうな匂いがするけれど、落ちたら痛すぎるので、やっぱり1ヶ月1枚が安全そう
リンク
クレカ審査関係で本当に勉強になるサイト:
クレカと住宅ローンに関する記事:
住宅ローン審査とクレジットカードの影響を徹底調査! | クレ活
個人信用情報の開示(社会勉強のためにもぜひ一度!):
JCBのクレジットカードに関する総合調査2016のPDF資料
http://www.global.jcb/ja/press/news_file/file/20170217.pdf
いつもありがとうございます!