SFC修行:シンガポールでマーライオンを捕まえる 観光編①
(お船を掴んできました!)
旅行の真ん中を全てすっ飛ばしてフライト編を書いたので、今度はダメダメな観光編前編に参りたいと思います。
海外お一人様がド初の人間のグダグダな観光記なので、きっと海外初心者の方の心に勇気を与えられるんじゃないかと自負しております。
観光の基本装備品
無事にフライトが終わって、イミグレも通り、さぁ街に繰り出すぞ!という前に空港で揃えて置いた方が良いものがあります。
いくらクレジットカードを揃えていても、現地通貨が全くないってわけには行かない。空港内でWiFiがあったって、街に繰り出したらどこでもWiFiが飛んでるわけじゃない。むしろ移動中の方がネットが必要。
というわけで、現地通貨を手に入れることとSIMカードを手に入れることを空港でのタスクにしました。
現地通貨を手に入れる
事前に様々な方のブログを拝読すると、両替所では手数料が高いので、クレジットカードの海外キャッシングを利用する方が安いとの情報。
シンガポールの両替所はそれほどぼったくりではないと現地の方がおっしゃっていましたが、空港制限エリア内でみた両替所はレートが100円=1.1SGDほどで1SGD=約92円、制限エリア外の両替所はレートが1.2SGDほどで1SGD=約83円でした。
クレカの海外キャッシングは、帰国して確認すると1SGD=81.2円で計算され、手数料108円として別途計上されていました。
うん、やっぱり海外キャッシングがオススメです。
しかし、生まれて初めてキャッシングしました。大人の階段だなー。(駆け上がってはいけない階段。)
ちなみに海外キャッシングが出来るかは日本で事前に確認して置いてください。キャッシング枠が設定されていても、日本限定で解除しなければならないカードもあるようです。
海外に行ってから、キャッシング出来ない、なんてことになったら詰みます。
シンガポールは意外と現金じゃないといけない場面も多かったです。
→ちなみに海外キャッシングに失敗するとどうなるかの実録はこちらの御方
SIMカードを手に入れる
シンガポールのチャンギ空港内は無料のWi-Fiが飛んでいますので、利用するときはインフォメーションや店舗でパスポートを見せてパスワードを貰ってください。
どこでも自由にネットを使いたい場合に便利なのが、現地SIM。
事前にシンガポールに行った方のTwitterで15SGDのSIMがあるということを知ったので、空港の出口付近で目を皿のようにして探してみました。
32SGDの看板が目立つ中、ある両替所に手書きで「15SGD/30SGD」の貼り紙が!
「15SGD(約1230円)」のSIMは5日間で15GB、4Gで使える。十分でしょ!
指差しで「15SGD」をお願いすると、やにわにお姉さんが私のスマホからちゃっちゃと既存のSIMカードを抜いて、現地SIMを入れて、起動してくれるではありませんか。
が、お姉さんの手が止まる…
日本語で「SIMロック解除コードを入力してください」という表示が!
事前にSIMロック解除が必要な機種だとは把握していたので、日本でロック解除していたはずでした。
しかし、今になって16桁のコードが必要と!!!!
「無理、分かんない。アイドンノー」
しょげた表情と欧米人的肩すくめジェスチャーで分からなさを伝えると、お姉さんもため息を一つ、黙々とSIMカードを取り外し、お金を全額返してくれました。
て、手間かけさせて、ご、ごめんなさい…
改めて、空港の無料Wi-Fiを使って、解除を行ったところ、無事に解除コードが分かりました。
コードを満面の笑みでお姉さんに見せると再トライ!
無事に繋がりました!
準備がよろしい貴方様は是非、日本に居るうちに解除コードのメモを忘れずに。
ちなみに海外でのスマホ利用について、レンタルWi-FiとSIMと選択肢があると思われますが、それぞれにメリット・デメリットがあると思います。
現地SIM
- メリット:荷物が増えない。
- メリット:現地の電話番号が付与される。
- デメリット:基本一台一枚である。テザリングが出来れば解決するが。
- デメリット:SIMフリーでなければ使えない。日本に居るうちにSIMフリーの手続きが必要な場合もある。
Wi-Fiルーター
- メリット:複数台繋ぐことができる
- メリット:日本でレンタルしていくことができるので、安心感。
- デメリット:ルーター本体やバッテリーなど荷物が増える。
- デメリット:現地の電話番号は手に入らない。
現地の電話番号は後述するGrab Taxiを利用する際には必要ですので、現地SIMが本当便利だと実感しました。
現地丸々2日間で、GoogleMapを起動しっぱなし、Twitterやりまくり状態でも15GBで問題ありませんでした。(そもそも人生でそんなに使ったことがない)
シンガポールの移動手段
SIMロック解除コードでずっこけたせいで、実はかなり時間をロスしてしまいました。本当なら公共交通機関で中心街に出る予定だったんですが、30分ほどロスしてしまったので、次の予定に間に合わすためにTAXIを使わざる得ない羽目に。
へい、タクシー! vs Grab
タクシーを利用とするとなると感じるハードルは、①行き先をちゃんと伝えられるのか?、②お上りさんよろしくぼったくられるんじゃないか、というもの。
行き先を伝えるためにGoogle Mapで行き先を検索すると右端に「へい、タクシー!」アイコンが。
(実際に当時に検索した画面ではありません)
クリックすると、「Grab」の文字が。Grabは初回10SGDのクーポンがついていた上に、現地タクシーの目安よりも安価な値段。しかもこのお値段で確定。
(※渋滞や迂回などで追加料金がかかることもあるかと思いますが)
行きたい場所もピンポイントで地図上に示してGrabを呼べるので、最初に感じていた2つのハードルは一気に解消。
しかも、みてください、このウヨウヨ感。
(※この画像はへうぜんさんからお借りしています→へうぜんさんのブログ)
ウヨウヨいます。ウヨウヨ。「BOOK」とポチると2、3分で来ます。
べんり〜。
詳しいGrabの乗り方とshareのオススメは、へうぜんさんが記事にしてくださっています。これもまた、予習熱心なあなた様は、こちらで予習をぜひどうぞ~。
結論を言うと、いわゆる「普通の」タクシーとGrabだったら、Grabに軍配があがると思います。
海外不慣れ者の不安を一気に解消してくれる上、お安いですからね。
流しのタクシーはいろんな意味で難易度高い
圧倒的にGrabが便利なのですが、シンガポール内には大量のタクシーが走っていて、いちいち場所指定して、2~4分かかって落ち合わないといけないGrabよりも目の前に走っているタクシーを捕まえたいと思うこともなくはない。
そんな数分を争うようなスケジュールを組むなと言われそうですが…
流しを捕まえようと、上流上流へ遡上する鮭のごとし
流しのタクシー拾うとき。争奪戦で大変でした。お客が道路の上流上流に移動して、我先にとなり。まるで鮭が遡上しているみたいでした(笑)。
— nanaban@2018ANADIA修行 (@7788nanaban) 2017年9月5日
最後には、到着した客が降りる前に車の前に立ち「次乗っていいか!?」とジェスチャーして、友人がドアをガード。良い思い出です。
nanabanさんがおっしゃっていたのですが、まさに「鮭の遡上」!
私もJCBラウンジに荷物を17:20までにピックアップしないといけないのに、遅刻しそうで、そこらへんの流しを拾おうとしたのですが、なんせ難しかった。
自分よりも上流にいるサラリーマンに掻っ攫われてばかり。
負けるものかと上流へ上流へ上流へ上流へ…それでもすでにBookingされていたり。
必死でアピールして捕まえたのは、いい思い出です。
クレジットカードが使えないタクシーも多い
現地通貨を潤沢に持っておられるなら大丈夫だと思いますが、帰国を念頭に現金をやりくりしている時、クレカが使えないというのは想像以上の痛手。
たとえクレカが使えたとしても4SGD以上でないと使えないタクシーもありましたので、お気を付けをば。
ぼったくりタクシー
私は幸いなことにシンガポールでは出会わなかったですが、ベトナムで10倍の値段を取られたことがあります。
(あちらはインフレが凄すぎて、桁が意味不明になるので、しれっと桁を多くされました。それでも日本円に換算しても高くなかったので、初っ端、完全に騙されました。)
シンガポーでは稀にメーターを回さないタクシーにぼったくられるという事案があるらしく、現地で居合わせたマイラーさんが流しを止めてくれた時には、「いくらかかる?」と事前に確認してくれました!
自力で流しに乗る時は、こういった点も気をつけねば、ですね。
シンガポールの地下鉄:MRTーそんなに網羅的じゃない
Grabがいかに安いとは言え、安さでは公共交通機関にかないません。本来だったら、空港から中心街までシンガポールの地下鉄「MRT」に乗るつもりでした。
日本人の多くの方が一番乗り慣れている電車。駅に改札があって、切符もしくは電子マネーで入場して、乗って、降りる。そのままです。
何にも難しいことはなく、シンプルで分かりやすいです。
乗車券は、「スタンダードチケット」、「ez-linkカード」、「シンガポール・ツーリストパス」があります。
使ってないので、ただ情報だけです「スタンダードチケット」
- 繰り返し使える「切符」のようなもの。初回発行時に10セントのデポジットがかかる。
- 券売機で降車駅を指定して、その区間分を支払う。
- 6回繰り返して使うと、デポジット分が返ってくる。
難し…
その都度、券売機に行くという点でICOCAに慣れたイラチには無理そう。
日本の交通系ICカードに近い「ez-linkカード」
- MRTとバス、セブンイレブンで利用可能な電子マネー
- MRTの駅、セブンイレブンで購入可能だが、デポジットという名のカード代が5ドル(!)がかかる。
- チャージはMRTの券売機、セブンイレブンで可能
- MRTとバスの運賃は「スタンダードチケット」より「ez-link」の方がかなり安い!(かなり乗っても1ドル以下の運賃)
- デメリット:乗車時に最大運賃分が引かれ、降車時に運賃の差額がカードに返金されるという意地悪なシステム。つまり、最大運賃分の残額がないと乗車時点でつまづく。
- デメリット:上記の特性のため、カードにチャージされている金額を使いきることができない。唯一使いきるためには、セブンイレブンで残額より高いものを買い、電子マネーを払いきり、残額は現金で払うという高難度の技が必要。(言語面でこの要求をレジの人にできると思えない)
シンガポール・ツーリスト・パス
thesingaporetouristpass.com.sg
- 旅行者用の地下鉄とバスの乗り放題券
- 1日券…10SGD、2日券…16SGD、3日券…20SGD(デポジット10SGD含む)
- 購入はチャンギ空港・地下鉄の主要駅
- 5日以内に返却するとデポジット分の10SGDは返ってくる
- なんせ乗り放題なので、チャージや残額、運賃を気にする必要なくて、金銭的に得とか関係なく、効率良し。おそらく、普通にこれが正解。
無計画にもez-linkカードにしてしまった、無謀
ど素人にも関わらず、空港を慌ててGrabで出たために、シンガポール・ツーリスト・パスを手に入れ損ねていた粗忽者。
予定を終えて、さてパスを手に入れたいと見回すとセブンイレブンにツーリストパスのポスターが貼ってある。
店番のお姉さんにツーリストパスが欲しい、というと無情にも「ない」と。「えーポスター貼ってるのに?」と思いつつ、仕方なくスマホの画面でez-linkの画像を表示して、指差しコミュニケーション。
10SGD払って5SDGはカード代で、使えるのは5SGD。
日本だったら、交通費として一瞬でなくなる金額。チャージする場所は知らない。元々ツーリストパスのつもりだったので、使い方も分からない。
「ま、いっか」
「ま、いっか」で済まない、不足金乗車したのはこの後のこと。
異常発達した路線バス:ただし、難易度高し
地下鉄のMRTも便利ですが、シンガポールは痒いところにまで手が届く感じでバスが異常に発達しています。
GoogleMapで経路を調べると、路線バスと完全にリンクしています。たとえ、あなたがMRTに乗りたいとしても、Googleの一押しで出てくるのはバスばっかり。
シンガポールはGoogleにスマートシティ計画でも委託したんですかね?
地元民っぽく回ってみたいという気持ちもあって、バスにトライしたのですが、日本に比べて難易度が高い高い。英語が分からないからというレベルじゃない。シンガポール人はこれでよく乗り過ごしたりしないものです。
- バスは自力で止めないといけない(これかな?とか迷っているうちに行ってしまう)
- 釣り銭などないので、現金で支払うのは最高難度
- 車内路線図もなければ、次の停車駅なども表示されない
- 降車ボタンを押さないと止まらない(ここかな?と思った時にはすでに遅い)
- バス停名も小さすぎて、目視してから降車ボタンを押すには無理がある
こうなると乗ってから降りるまでひたすらGoogleMapで現在地を追い続けるしかありません。
土地勘があれば風景で判断つくんでしょうけど、初星の人間にはまず無理。GoogleMapを起動させ続け、GPSが狂って、絶対に居ない場所が表示されて白目。充電池との戦い。
やっとホテル着きました…シンガポのバス、難易度高いよー!常にGoogleマップと睨めっこで、無事着くか、充電切れて行き倒れるか、のデスマッチでした… pic.twitter.com/Kk2Xb5JoNT
— wakana@ANA47762PP (@wakana777sfc) 2017年9月3日
前日のホテルの充電で出来ておらず、あまつさえ放電されて居たため、永遠にバスの迷宮から抜け出せないのではないかと泣きました。
ついにやったぜ、チャージ不足
ez-linkカードでバスに乗車すると、最初に最長区間分の運賃が引かれます。
「それ、いくらよ」と思いつつ、バス代が1SGDにも満たないので、チャージしどきが分からずにドキドキしながら、乗車タッチすると「ブブー」!
「To ラッフルズホテル、はうまっち?」
「1. >`*+$&」
「????」
発車。
ホンニャクコンニャクが欲しい…
でも1SGD以上の値段は言っていたはず…財布をみても5SGD紙幣はあるが、小銭は全部かき集めても1SGDない…
泣きそうになりながら乗ることしばし…駅名も追わないといけないけれど、テンパった頭ではもう意味不明。
かの有名なラッフルズホテルはこの駅か次かと迷いつつも、肝心のバス賃が払えないことに恐れ慄いていると、運転手さんが降車ボタンを押し損ねているにも関わらず、「あんた、ここだよ!」とわざわざ止めてくれた。
運転手さんに有り金全部(ではない…)を見せると、もういいぜ的な肩すくめ。多分足りていないであろう小銭を全部、運賃箱に流し入れて、「せんきゅせんきゅせんきゅ」と繰り返して、下車。
半無賃乗車してしまったーーーーー!!!!!
心の中で泣きながら、憧れのラッフルズホテルへ。バス賃払えん人間が高級ホテルの敷居をまたぐなんて…
シンガポールのランドマーク、RAFFLES HOTEL
シンガポールに来たら、絶対に来たかった場所。ラッフルズホテル。
改修工事中とのことで憧れのTiffin Roomでアフターンティーは出来なかったのですが、バス賃を踏み倒した私にはまだ早いということですね。
しかも絶対に外せないスポットとしてやって来たはずなのに気が動転していたのか、写真をこの一枚しか撮ってないマヌケっぷり。
小銭がないとダメだと思った反動で、クレカ使えるラッフルズのギフトショップで何を血迷ったのか現金で支払いする始末。
この後、結局、再びATMで現金を引き出さないといけなかったとは恥ずかしくて言えない。
初心者の海外旅行はグダグダすぎるが、どっこい生きている
マーライオンにかすりもしていませんが、すでに7000字を超えたので、一旦、記事を締めさせていただきます。
さて、このマヌケは無事にマーライオンを捕まえられるのか!?
ご期待せずに!
マイラーさんの弾丸シンガポール記事
Comastyさんのシンガポール旅行は6部作の大作
私も次こそは作りたいです。
SIN修行のバイブル、ここしょーさんの記事。私はここしょーさんの記事でSIN旅行を決意しました。